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□身体測定
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「……チョウジ…爪先で乗っても体重は変わらないぞ?」
爪先立ちでプルプルしながら体重計に乗るチョウジにイルカは思わず吹き出してしまう。
「…全くお前たちは……ん?シノ…その蟲はどうにかならないのか?」
「無理だ。なぜならこれが油女一族の…」
「わかった悪かったよ…次。サスケ……は問題なし。だが前を向け前を!!」
体重計に乗りながらサスケは後ろの身長測定の様子が気になるのかそちらに体ごと向けている。
「……赤丸を頭から下ろして下さいね〜」
保健医の優しそうな先生がヒョイと赤丸を抱き上げ、キバの頭に身長を測る板を振り下ろす。
ーースコンッッ
「…って〜!!先生痛い…」
「言うこときかない君が悪いんですよ〜?はい次」
実はこの先生ニコニコ笑いながらわざと染みる薬を付けたり、傷口を突っついて痛がる顔を見るのが好きだったりと腕は確かだがドSだと噂だったり…
「…シカマル君。測定し易い髪型で来てってイルカ先生から聞きませんでしたか?」
「………この髪型あっての俺です。…ってか髪括ってないと邪魔だったし…何よりめんどくせ………っ痛てててッッ」
先生はブーブー口を尖らせるシカマルの結び目を持つと無理矢理引っ張って髪紐を取ってしまう。
「……ふ〜ん。可愛いねシカマル君…」
ファサッと結っていた髪が肩を流れ綺麗なラインをつくり、引っ張っられて痛かったのか涙が滲みウルルンとした瞳を向ける。
保健医の先生はそれにヒューと口笛を吹くとニヤニヤ微笑み解かす様に髪を撫でる。
「………あの…?」
「ΣΣΣだ〜〜〜っっ!!!!先生破廉恥だってばよっ!!!!」
「……これ以上触れてみろ…先生と言えど容赦しない…」
列に並び順番待ちをしていたナルトが保健医とシカマルの間に割って入り、サスケは睨みつけながら火遁の印を組む。
「やだな〜冗談だよ冗談………ってちょっとイルカ先生まで何本気でキレてるんです?」
「……いえ…最近おかしな事件も多いですし。なんだか目がマジだったので…」
イルカは仕込んでいたクナイをチャキッと出し構え、その後ろには獣化したキバ、蟲を侍らすシノに倍化したチョウジ…。
「……悪ふざけはもういいっすよιめんどくせぇんで早く測って下さいよ先生」
「……………はい。152センチね〜。ちょっとお肉が足りないかな?」
懲りずに保健医はシカマルの頭を撫でながら子供っぽいぷにぷにしたお腹のお肉を摘む。
ーーープチンーー
「ーっってぇ許さねぇってばよ!!!!」
「いいよなイルカ先生!?」
「……いや…待て待て待て!!!!」
結局医務室は壊滅状態…。
後に平謝りをするイルカ先生が目撃された…とか。
旧拍手でした。