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□魂響〜タマユラ〜
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瞳を閉じて。
瞼に吸い付く様に浮かび上がるのはアンタの笑顔。
浮かんでは消える…ただの幻。
瞳を開けても見えない笑顔。
それは…止めど無く溢れ続ける液体のせいではなく
動かなくなったカラダ
もう二度と変わることのない表情……。
脳裏に張り付く未来無き過去。
アンタと一緒に歩いて行けると信じてた未来。
もう戻らない幸せな笑顔…
幸せな空間。
もう戻らないあの日々。
お別れはまだ…早いだろ…?
まだ…まだ沢山…たくさん………
アスマ…アスマアスマ…ァ………ッッ
さよなら─
さようなら………愛しい人
見上げた空の先……
立ち込める煙が灰色の雲に滲んでいた。
2006.10.23