―Soul linK―
□第一章・邂逅
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「作戦領域に到達、ACを投下します」
ガシャン、とハンガーがACを手放す。
コオォォォ…、と空気を切りながら高速で落下して行き、着地直前でブースターで衝撃を和らげ、地に立つ。
目的の採掘施設まで、距離にして1000。
まだ余裕がある。
通信機の向こうでリアナが静かに息を呑む。
「緊張してるんですか？
∟ しないんですか？」
２人が同時に、しかし、正反対の問いをかける。
「…まぁ、試験の時も緊張感の無い奴だ、と言われましたけど」
先にクレスが答えた。
…リアナは、
「…不思議な人…でも、貴方らしい」
そう返して。
「私は……私も…新人ですから…」
偉そうな事は言えませんよね、そう続くのだろう。
クレスは微笑んだ。
勿論、そんな事は通信機を隔てているリアナは知るはずも無いが。
「大丈夫ですよ。レイヴンと違ってオペレーターには養成機関があるのでしょう？
そこで学んだ事を反芻しながら努めて下さい。
僕なら、ちょっとくらいの誤差は平気です」
「…ありがとうございます……頑張りますね」
そうやって話すうちにクレスは施設に到着した。