02
□逆
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ドン…と、お腹に何かの衝撃がきた。
そのせいで気持ち良く眠っていたのに、無理矢理覚醒させられる。
ぼやける視界でお腹を見ると、そこには見覚えのある誰かの足。
確か寝た時は同じ向きで寝たはずなんだけど…。
「…寝相…悪…」
ジューケンは枕に足を乗せて、大の字になって眠っていた。
180度、回転。
いい歳こいて、寝相は小学生並み。
「まったく。お腹出して…風邪引くって」
回っているうちに落ちたタオルケットを、お腹を出して寝ているジューケンに掛け直す。
幸せそうに寝ちゃって。
明日はオフらしいから、昼まで寝かせてやるか。
そしてあたしも
ジューケンに寄り添うように、枕と逆方向に向って眠りについた。
●fin●