小説

□オリジ物語につき、注意。しかも長い!!
1ページ/1ページ


はぁ、はぁ、はぁ・・・
ここは表通りとは違う裏路地
静かな闇が広がるこの路地に似合わぬ大きな足音、叫び声が聞こえる
「そこだ!逃がすな」
「そっちへ逃げたぞ!!」
逃げなければ
このことを、たくさんの人に伝えるため、私は逃げなければ・・・
逃げなければッ!!!!
バンッ!!!!!!
「!!」
裏路地を全速力で駆ける少女の前に数人の男達が並び立った
どれも力自慢の屈強な男達である
「てま、かけさせてくれたな」
「その腕の中の荷物、渡してもらおうか」
「!!・・・・」
男達の手が荷物へと伸びる
それに気づき、とっさにその手から荷物を遠ざける
「そうか・・・いてぇめみなきゃ、わからねぇかッ!!!!!」
「ッ!!!!!」
男の手が拳を作り、空より落ちてくる
対抗手段を知らずとっさにつぶった目からは光は入らず闇が広がるのみ
そう、後はただ拳が下ろされることを待つだけだ
「おい」
そう、だけだったはずなのだ―――――


とある世界とある国
そこに一つの町があった
特に目立つことは無く、平和なその町
その町に、二人連れの旅人が来た
彼らの目的は町にある唯一の宝『ルックベルンの宝玉』
後に『神風の救世主』と呼ばれる二人の旅である



神風の最適者
  Ep1―――神風
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


「・・・・・遅いッ!!!」
ここは華やかな表通り
眼前には雑貨店、飲食店、カフェなど様々な店があり賑わっていた
その賑わいにふさわしくない形相の者が一人
頭のチェック柄のバンドと大きな丸眼鏡が印象的な女性だ
「遅いのよ馬鹿ッ!!!たかだかジュース買うくらい出来ないの!?」
そう言う彼女を遠巻きに人々は去る
人の不幸を移されてたまるものかと目もくれずに去っていく
「あいっかわらず怒りっぽいな」
「あんたが遅いからよこの馬鹿ッ!!!!」
彼女の前に二人、立っていた
一人は青髪の背の高い、目の下にクマを作っている青年で
もう一人は長い髪、ロングスカートの可愛らしい少女だ
しかし彼女はもう一人の少女など気にもしないで話し続ける
「あんたが気を利かしてジュース買ってくるなんていうからあたしはずっと待ってたのよ!?なにか言うこと無いの、ほら!!!!」
「・・・遅れたのはすまないがたかだか10分じゃないか」
「目の前の店に行くのに10分かかる馬鹿がどこに居る!!!!」
「ここ」
「・・・・・・・・」
青年との会話に疲れを感じ彼女は黙る
もういい、もういいわ・・・と何度もつぶやきつかれた顔をして顔を背く
ふと下へ目を向けたとき少女が視界に入った
何度も書くが、明らかに『少女』である
「この子・・・なんで・・・?っは!!まさかさらって・・・!!!」
「んなわけあるか」
彼女のつかれきった頭で出た推測に即刻否定する青年
即刻の否定に疑いの目を向けながらしゃがみこみ
彼女は少女に話しかける
「・・・お名前は?なんでこの駄目男と一緒に居るの?」
「駄目男っておま・・・」
彼女の言葉に傷つく青年をよそに彼女は少女の返答を待つ
しかし、少女からの返答はいくら待っても帰ってこなかった
「?どうしたの」
「無駄だ、ずっと黙りっぱなし、俺も声をかけたが何もしゃべっちゃくれなかった」
「あんたの言い方がものものしいからでしょ」
そう言い放ち、また少女へと話しかける
それでもなお少女は沈黙を守り続ける・・・

ふと、少女の瞳が軽く開かれた
なにかを見、恐れる瞳を見せたのだ
それに気づくか気づかないのか知らないが、彼女は青年へ声をかける
「・・・この子どっからつれてきたの?家は?」
「何も知らん」
「・・・そう、じゃぁこの子のこと聞くには」
そう言いつつゆっくりと立ち上がる
眼前には
「・・・こいつらから聞き出したほうがはやそうね・・・ッ!!」
いつぞやの路地裏で見た、屈強そうな男達―――――

ドコッ!!!!
屈強そうな男達によって棍棒が地面へとたたきつけられる
青年と彼女は少女を抱え、飛びのいていた
「・・・まーたこいつらか」
「知り合い?」
「ジュースを手に入れる途中の路地裏でちょっと」
軽く話を入れつつ、二人は攻撃をよけ続ける
彼女に抱えられている少女は泣きそうな顔で荷物を大切に握り締めている
その様子に気づいた彼女は青年を勇める
「何してんのよジオ!!さっさとその男ども蹴散らしなさい!!」
「自分でやればいいのに」
「あたしはこの子連れてるから出来ないの!!」
ジオ―――と呼ばれた青年は翻し、男達のほうへと向き直る
青年は武器らしい武器も身につけておらず身軽で
ただあるのは両手に有るごついグローブのみである
男達は鼻で笑った
「はっ!!俺らがお前に止まると思ってんのか!?」
「笑いモンだぜ!!」
豪快に笑いまくる男達にまったく怯まず、青年は立ち続ける
その口元には笑みがこぼれた
「!!ッ・・・だいたい!!武器も持たず、俺達とどうやりあおうってんだ!!」
「武器?武器ならあるではないか」
そう言い、青年はおもむろに両手を胸の辺りまで上げる
「この・・・拳が・・・な!!!!」


一撃―――――――


一撃、男達の中で最も前に出ていた男に拳が触れた
たった一撃の拳で、その男は地に伏せた
「な・・・何が・・・?」
驚きおののく男達と打って変わり、青年は一歩ずつ前へと進んでいく

「俺の名を覚えておけ」

また、一歩

「俺の名は世界に響き渡る名」

また、一歩

「俺の名は世界を恐怖へと陥れる名」

また・・・、一歩

「俺の名はエルジオ・パトランダム」

青年の拳が中へ舞う・・・

「俺は、『魔王』になる”漢(おとこ)”だッ!!!!!」


青年の拳が男の腹部へと吸い寄せられるように近づく
その一撃によりまた、男は地に伏せる
「ちょっとジオ!!ちゃんと手加減してるでしょうね!!殺しちゃ駄目よ!!」
「大丈夫、大丈夫、手加減してるって」
その言葉を聞いた後で、男達はふと意識を持ち直す
手加減、この言葉に男達の頭に血が昇る
「手加減だと!?なめんなぁぁぁああ!!!!」
男達の攻撃はよけることなく青年へとぶつけられた
彼女の腕の中の少女は驚いたように目を丸くし、彼女の腕から逃れるように暴れる

「大丈夫よ」

「!?」
彼女から述べられた言葉の真意がわからず少女は顔を上げる
「大丈夫、あの馬鹿、強いから」
そう言う彼女の笑顔に絶対的な自信を感じ、青年へと目を向ける
驚いた顔の男達がすぐに目に入った
そこに、青年は、居た
よけることも防御することもせず攻撃を受けた状態で・・・しかし
「・・・自らやられに来るとはな・・・ありがたいものだ!!!!」
その顔にもまた、笑顔があるのであった
「うおぅりゃぁあ!!!!」
同時に放たれた二撃でまた二人、地に伏せる
「うっ!!うわああああああ!!!!!」
「ば、化け物かこいつ!!!!」
その驚異的な強さに男達は後ずさる

馬鹿な・・・ッ!!こんな護衛がついているなど聞いていない
!!まさか・・・さっき路地裏で倒れていた仲間もこの男が倒したのか・・・?
なにはともわれ、このままでは負ける・・・ッ!!

そう判断した男達の行動は早かった
手に持つ棍棒を一斉に青年に投げつける
「!!っち」
それにわずかながら怯んだ隙に男達は逃げ出した
「待ちやがれ!!!!」
その男達の一人が振り返り、言い残す
「エルジオ・パトランダムだったな
 覚えておけ!!次は、無い!!!!」
そう言い、青年達を残し、男達は表通りから去っていく
静かになった表通りには、突然の戦闘と破壊によって腰を抜かしている者も少なくない
その脅威の瞳は青年達へと向けられていた
「っくそ、悪い、逃がした」
「・・・いいわ、あれ以上やってたらごまかしきれないでしょうからね」
ざわざわざわと表通りに音が戻っていく
しかし、その音は以前のものとは違い
静かに、だが荒く人の心を抉る影の声だった
「・・・ここじゃまずいわね場所を変えましょ」
そう言い、いまだ抱えていた少女をそっと地面へとおろす
恐る恐るながらも上を向き、不安とかすかな期待を秘めた瞳で
少女は二人を見上げた
「とりあえず、なにがあったか聞かせてもらえる?」
彼女の優しい言葉、優しい声色に
少女は自分が拒絶されているわけではないと知る
少女は笑顔をつくり、大きくうなづいた





「優しいってのは、余計だよな」
「うるさい」
―――――――――――――――――
オリジナルぅ〜な話
何故かupした小説
何故ゲッターを書かなかったのか(ゲッターはすごく書きにくいんです;)
主人公さん(男)の名前は
エルジオ・パトランダム27才くらい
主人公さん(女)の名前は
メルロ・カリヴァドス多分20は超えてる
ちっちゃ女の子
イメージを文章に直して出てきたキャラなのでまったくなんにも考えてない(酷い)
ep1と言っておきながらまったく続きを作る気がおきなく放置されてたものなんですが
まだ管理人が作った中で小説らしい感じがすると言う理由でup(適当な!!)
詰め詰めで見にくいのはご愛嬌
とりあえずコレをupして思ったことは
前は1000文字しか入らなかったのに2000文字になってる、すげぇッ・・・・!!!でした、おかげで長文長文見にくい見にくい
ここまで読んだすばらしい貴方に、拍手ッ!!!!!!!!!!

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ