小説

□bulak coffee
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スパ〜ン!!


「あけましておめでと〜修!」

「・・・何してんだ?兄貴」

ただ今冬、
というか思いっきり年末
さっきのカウントダウンは新しい年になるまでのカウントダウン
つまり今は新年
確かに新年になってはしゃぐ気持ちはわからなくもないが・・・

・・・はしゃぎすぎだ

「修〜!新年だよ!」
「あ〜そうだな」
さっきから俺に話しかけてるのは俺の兄貴だ
といっても似てるのは顔だけでまったく性格は似てない   天と地ぐらいに

俺と兄貴は3つ歳が離れてる がいつも兄貴に見られるのは俺だ
それもそのはず、兄貴は俺より3つも年上なのに
落ち着きがねぇ すぐ行動に移す

・・・でもテストなんかの点は俺よりよかったりする
弟の俺でもよくわからない奴だ・・・

「修!クラッカー鳴らさないのか?」
・・・精神年齢小学生だな

「何でそんなもん鳴らさなきゃいけないんだよ」
「楽しいだろ?」
「そんなもん鳴らしてもびっくりするだけだろ」
「さっきはびっくりしてなかったよな」
・・・妙に記憶力いいんだよな

「さっきはさっき今は今」
「・・・それすごくずるくないか?」
「ないない」
俺は席をたって台所に行く
今日はもうさっさと寝ねるか、ミルクティーにしとこう
「修〜」
「何だ〜兄貴」
「朝日見ような〜」
「絶対いや」
やかんに水を入れて火にかける
火の設定は炎3つ、強火に設定する
「修〜」
「なんだ〜」
「なんで朝日一緒に見てくれないんだ?」
「眠い」
「勝て!勝つんだ修!睡魔に!洗濯バサミとか顔につけて!」
「何でそこまでして起きなくちゃならねぇんだよ!」
そういいながら兄貴のほうを見てみた
うわ・・・ほんとに洗濯バサミ顔につけてるよ

兄貴がこちらを向いた、俺がみているのに気づいたらしい
「お!修もやる気になったのか!」
「なるわけねーだろ!」
そういうと俺はもう一度台所に引っ込んだ
兄貴のぶつぶつ言う声が聞こえるが今はとにかく無視そのうちあきらめるだろ

お湯も、もうそろそろ出来そうだな・・・
「修」
「・・・・なに?」
まだあきらめてなかったのか・・・

「修は初日の出見たことないだろ?」
「ねぇな、今も見る気はねぇ」
「俺一回だけ見たことあるんだよ」
「へぇ?どんなんだった?」
この話は俺にとって初めての話だ、少しの興味とさっさとミルクティーを飲んで寝たさが混じりながらも居間を覗き込んで聞いてみた

「・・・すっげぇ綺麗だった」
その話をしていたときの兄貴は
「こう・・・なんていうか心が洗われるみたいな感じだったんだよ」
すごく・・・楽しそうだった
「そのときの綺麗さは言葉に表せなくてさ・・・・修にも見せたかったな・・・」
・・・ちょっと気になるかも



ピィー



やかんの音に驚き現実に戻された
あれ?お湯つくってたの?そう聞いた兄貴の言葉を半ばに聞いて俺は台所に急いだ
やかんを火からおろしてコップを出す
「・・・ちょっと量多いな」
お湯は俺が眠かったせいか異常に量が多かった
俺はもう一度兄貴のほうを見る
俺が話を聞かないので眠気覚ましをしているようだ
「・・・一人で飲むにしちゃ多いからな」
俺は戸棚から2つのカップを取り出し、あるものを通してお湯を均等に移し分ける
ついでに足元にある引き出しを開けて物を取る
俺はそれらを兄貴の元に持っていった

「兄貴」
「?なんだ?」
「どーせ一人じゃ日の出まで起きれないんだろ?」
そういいながら俺は"それら"をこたつの上に置く




「俺も一緒に起きといてやるよ」
そういうと兄貴はびっくりしたような顔をさせてこっちを見たそしてふっと笑ってカップを取った


「ありがとう」
そう言いながら・・・
眠気覚ましにぴったりのブラックコーヒーを飲んだ

__________________________
実はこれを書いている途中はまさに管理人が初日の出を見ようとしているのであります
兄貴の設定かなり変わりました(自分の中で)
前の兄貴はすっごいえらそうな設定でした
兄貴は実は苦いのがすき、最後のブラックコーヒーは修のは砂糖ふんだんに入ってます
もちろん初日の出見る前に兄貴は寝ると思いますが
読んでくださってありがとうございました!
修正:7/8:ホットミルク→ミルクティーだってミルクじゃコーヒー出来ないんですもの(いまさら気づいた;)

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