SHORT STORY

□蜜柑じゃなかったら今頃…
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『せぇーんせぇい!』
「おー…おはよう。今日も元気だなぁ(苦笑)」

外間弘樹、22歳。(もうすぐ23だけどまだ22なの!(必死))
何の先生だよって?
そりゃあまぁ…
一応…

小学校教員とやらですよ!!

今年の春に大学を卒業したのにもう学校に赴任しましたよ。しかもなんか担任になっちゃってるし…(笑)

ちなみにクラスは1年1組。
まぁ、この時期にある行事と言えば

参観日

……。
初めての父兄の前での授業だから俺も気合い入りまくりなんだけど…
1つ問題が…
あ…なんだかんだでもうすぐ始まりますよ…授業参観。

――キーンコーンカーンコーン…

「きりーつ、れーい」
「おねがいしまーす」
「ちゃくせーき」

「今日は足し算の続きをします。ぢゃあ復習がてら…この問題を誰かに問いてもらおうかな…。わかる人?」
「はーーーーーい!」

全員かよ(笑)

「ぢゃあ…比嘉なつみちゃん」
「6です!」
「はい、正解。」
「ぢゃあ今からプリントを配るからどんどん解いていってねぇ。あとでみんなで答え合わせするから」
「はーーーーーい」

うん、素直だ(笑)
親たちも迷惑な人いないし…

い ま の と こ ろ は!

どうせ来るんだろうな、あいつら…。

「先生、そんなにパパたち来るの嫌なの?(黒笑)」

出たぁぁぁ!見事なほどきれいにその黒い笑顔が遺伝したな!!!(汗)

そう問題…。
それは、かっちゃんの息子が俺のクラスにいること。かっちゃんは俺たちの中で一番早く結婚したんだよなー…。

「い…いや。。そんなことないよ?(汗)それより早く解きな?」
「解けたよ♪30秒で(ニッコリ)」

出たよ、この理数親子。。。かわいくねぇな(あ゛?(ニコッ)Byかっちゃん)まぁかっちゃんの息子なら、これくらいすぐに解けるよな。
んー…まぁだいたいはみんな解けたかなぁ…?

「はい、じゃあ答え合わせしまーす。」


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