SHORT STORY

□蜜柑じゃなかったら今頃…
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「あ?弘樹の分際で何言ってんだよ。俺まだ解けてねぇし…」

はぁ…
次はこいつかよ…(疲)
実はもう一人難しいやつがいる。。

「宮森ぃ…。どこがわかんないのさ?」
「全部。(キッパリ)」

ぜってぇ授業聞いてねぇよ、こいつ。
そう。洋の息子もいるわけなのだ。まぁ洋の子供だからどうせ寝てたんだろうな…。

「だから普通に数を数えたらいいんだよ。例えばこれは…みかんが三個あります。」
「……」
「そこにりんごを四個足しました。みかんとりんご合わせて何個?」

指を使って説明する弘樹。弘樹の指を黙って見つめる洋息子。

「七個に決まってんじゃん。弘樹、馬鹿?」

俺が馬鹿かよ!!

「今頃気付いたか!(笑)だからいつも俺らが言ってんだよ、弘樹は馬鹿だから授業なんて適当に聞いときゃいいって」
「直人先輩、言いすぎですよ。弘樹先輩だって
先輩なりに
頑張ってんすから」
「おぉ!机ちっせぇ!」

来たよ…

あいつらが…

弘「保護者でおられない方は出ていってください」

直人と涼、そして大和に言う。洋とかっちゃんは一応親だからな…;
そんな俺の言葉に三人は露骨に嫌な顔をすると言った。

直「先生!血が繋がってないと保護者と認められないんですか!」

それを言われると言い返す言葉がない。

弘「別にそういうわけでは…」
涼「じゃあいいっすね。俺らもあいつらの保護者で。」

はい(^^)……涼に言われたらそれしか言えねぇよ…

弘「静かにしててくださいね」
三人「よっしゃあっ!」
洋・一・弘「それがうるさい」
三人「…はい;」

弘「はい。ぢゃあ答え合わせしまーす。こっちから順番に1番から答え言っていって」
「はーーーーーい」
弘「はい、ぢゃあ1番…」
「7!」
弘「正解。次〜」
「9」



「ぢゃあ次、宮森〜」
「……」
「?」
「どこ?」

またこいつは…

「また寝てたのかよ!」
「なんだよ、またって!俺がいつも寝てるみてぇじゃん!!」

寝てんだろが

直「しょっ…そーだA!もっと言え!弘樹なんか怖くねぇぞ?!」

またうるさいのが出てきたよ…;

涼「そうA!弘樹先輩だって高校ん時いつも寝てたし」

なんでお前が知ってんだよ…

大「中学ん時もさ…特に数学の時間(笑)」
弘「そんなのやぁまもだろ?!」
洋「どっちもどっち」
大・弘「お前にだけは言われたくねぇ!!」
洋「……」
直「ってかA〜、全員で寝てたよな(笑)」
一「確にねぇ〜(笑)」
弘「は?俺は一番真面目に聞いてたし!」
大「嘘つけよ!」
「あの…」
直「ほんとだよ!へたれのくせに!」
弘「へたれ関係ねぇし、俺はへたれぢゃねぇ!」
「あのー…先生?」
涼「ぢゃあ、ホクロ!!」
弘「ぢゃあって何だよ!ぢゃあって!!」
涼「ホクロ」
弘「ぢゃあ取ったらいいと思うな!」

「先生!!」

弘「…へ?」

「授業…どうなさるんですか?

6人「あ……」




end


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