もっちーの小部屋
□凄絶!元親登場!!
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兼続「皆様こんにちは!!!!!」
…キィーーーーーーーーン…
望月「(((*ω*)))……っ…兼続、さま…声、が大きいで、す」
兼続「あぁっすまない!!つい、こう…久しぶり感、満載だったもので気分が盛り上がって、な〜」
望月「そういえば、…そうですね」
兼続「さぁーーて!今日は、誰が来るのかな!!!」
兼続、落ち着かない様子にて茶箱の棚をひっきりなしに開けたり、思いついたように菓子の量を増やしたり…
兼続「望月殿、この菓子食べてみてくれないか京から取り寄せてみたのだ」
両手にて取り出したのは、宇治抹茶カステラ。
望月「わぁっこの有名な包みは、宇治抹茶カステラですね……あ、でもお客様用じゃないんですか?」
兼続「なぁに、味見と思えば良いさ。私も取り寄せたのは初めてなのだよし、切り分けてみよう!!」
望月「はい」
包みを開けて、兼続は包丁をゆっくりとカステラに入れていく。
兼続「ん……、とりあえず六等分にしていようか」
望月「美味しそうぅ」
――二人がカステラに夢中な側で、突然襖が勢い良く開いた。
元親「…邪魔をする」
そう言いながら現れた元親は
三味線、……ではなく籠に大量に盛った蜜柑を手に持っていた。
二人の目線は、思わず蜜柑に釘付け。
望月「す、…ごい」
兼続はカステラから包丁を抜き、とりあえず置いた。
兼続「元親よくぞ来てくれた土産まで持参とは、嬉しいぞさぁ、立ちっぱなしもなんだ掛けられよ」
待ちに待った来客を嬉しそうに、席へと促す。
元親「あぁ、そうだな」
元親は歩みを進め、カステラの隣に手土産の蜜柑を置こうとした。
と、体勢により斜めになった籠からコロコロと蜜柑が床に転がり落ちていってしまう。
望月「…っ…あ、わわわっ」
望月、とっさに両手を出して防ごうとするがその勢いの方が勝っていた。
元親「…少々、盛りが過ぎたようだ」
兼続「みたいだな。だが、この溢れんばかりの蜜柑が、いかに元親がこの部屋を訪れたかったかという気持ちが伝わるぞ」
望月「兼続、様…足元に…」
兼続「おぉまだ散らばっていたか…よいしょ」
兼続、頭をテーブルの下に潜らせて足元にある蜜柑を手に取る。
――ガンッッ!!!
兼続「!!!???」
が、その頭を上げようして思いきりテーブルに当たった。
その振動で、またもや蜜柑の盛りが崩れ転がっていってしまう。
望月「大丈夫ですかっ!?」
元親は一人無言で、あらゆる方向へと転がる蜜柑を取りにいく。
兼続「タタタタ…あ、ぁ…思い切り当たってしまったよ…」
望月「氷、持ってきますね」
兼続「助かるよ…こーんなタンコブになったりしてな」
兼続、蜜柑を手に取り右頭頂部分に乗せてみる。
望月「ホントですよ〜…」
パタパタと、炊事場へ急いだ。
元親「相変わらず、騒がしいな」
兼続「む?そうか?」
元親「蜜柑一つで、こうも場が混乱するとは思わなかった」
兼続「混乱、…は大袈裟だろうつい、はしゃいでしまったのだ。何せ本当に久しぶりだからな」
元親「よく、この部屋を用意出来たな」
兼続「そうだな一応、秀吉殿に許可は取った上での展開なのだ。こういう乱世だからこそ、様々な武将達と腹を割って話す機会が出来る場は必要だと思うからな」
元親「魂を晒け出し、熱く語る場……か」
兼続「あぁ、そうだちなみに名前は…」
元親「語りべ・凄絶…か?」
兼続「何度も言うが、違うぞ愛の声、だ」
元親「ほぅ…語りべ・愛の声、凄絶……か」
兼続「危ない危なすぎるぞ立ち寄る者が、カップル中心な響きがする……若い、…いや、言うなれば男中心か……イカン、イカン全く…どれだけ、この部屋の名前が皆気に入らないのだ…」
元親「…愛の声、魂…」
兼続「ボソッとついでに名前を変えるな〜〜…?聞こえてるぞ」
元親「熱唱・愛の声…」
兼続「何となく合うが合いますが完全にライブハウス的な感じに受け取られてしまうだろう」
元親「良いのではないか?むしろ、歌を出している俺たちに沿う名だと思うが」
兼続「…ぃや、しかしだな」
元親「熱唱・愛の声―ハゲシク―でいこう」
兼続「おかしい、…おかしいぞもう名前がサンドイッチされて本来の意味から、だいぶ逸れている」
望月、氷嚢を持ちようやく戻る。
望月「遅くなりました!はい、兼続様…」
元親「望月、…奏でよう・愛の声―ヒトヨ、ハゲシク―はどうだろうか」
望月「へ?」
兼続「コラ先程より、何かニュアンスがR18だ一体、何をする場だ」
元親「…今のは、冗談だ」
望月「また名前、論争ですか(笑)」
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