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□夢
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流れ星

本当に願い

叶えてくれるのなら

僕らを夢の舞台へ・・・・

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「つっかれたー!!!」
叫ぶ田島に花井がつっこむ
「ぜんぜん疲れたようには見えないぞ・・・・・・」
放課後練習か終わったあと。
にぎやかな校門前。
しかしそこに一人いないことに気づいた田島。
「あれ?三橋は〜」
そこで顔を上げるのはもちろんあの人。
「三橋がいない!?」
そう。阿部 隆也である。
「そういえば、用があるからってあっち方向に、走ってたよ。」
のんびり言う栄口が指差した方向はグラウンドの方向で家とは正反対である。
(何であの方向?もしや・・・・!!!!)
阿部は急いで走り出す。
「すまん。先に行っててくれ。」
呆然とするほかの人たち。
「阿部ってー三橋に過保護すぎじゃねぇ?」
「まぁ。キャッチャーだからな。それに三橋ってすごい投手だから、大切にしたいんだろ。」
「ふーん」
////////////////
そのころ、グラウンドでは・・・・
【バシュッ,バシュッ】
三橋が一人で個人練習をしていた。
「はぁ、はぁ。あともう十球。」
(俺は、下手だから、がんばらないと・・・・)
そこに一つの叫び声。
『三橋!!!!』
(ビクッ!!!)
「あっ阿部君?」
その通り。
「三橋。こんなところで勝手に練習やって怪我したらどうするんだ!!!!」
「ごっごめんなさぃ・・・・・」
「とにかく帰るぞ。」
「うっうん。」
阿部は空を見上げてため息をつく。
「はぁー」
(こっちがどんなにお前のこと大切にしてるかわかってんのかね。
あいつは。
三橋。
俺はお前に対してバッテリー以上の思いがあるんだぜ。)
そのとき一つの流れ星が頭の上を流れた。
「あっ!」
「えっ何?」
阿部は見たようだが、三橋は気づかなかったみたいだ。
「流れ星だ。」
「えっ俺見れなかった。」
しゅんとする三橋に阿部はほほを赤らめながら言う。
「じゃっじゃあ違う願いがかなう方法してやろうか?」
「えっいいの?」
「あぁ。まず目つぶれ。」
「うんっ!」
目をつぶった三橋の額に・・・

 チュッ

「・・・・えっ?」
びっくりした三橋に背を向けて走り出す阿部。その顔は真っ赤であった。
「さっさと行くぞ!!」
「あっうん。」

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誰かかなえて
大切な人の笑顔のために
僕らの夢

・・・・・甲子園へ・・・・・
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