短編
□見えないように
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「真木さん!!」
呼べば振り返る貴方。
「なんだ?」
笑って聞いてくる貴方。
すべてが、大好きです。
「だーいすき!!」
抱きついても許してくれるのは、貴方が私に恋愛感情がないから。
わかってるのに苦しくなる。あぁ、ダメなんだ…私では。
「なんだ、いつもより甘えるじゃないか」
「そんな日もあるんですー」
気付かないで、私の心には。
貴方の知っている可愛い私でいたいから、貴方に見せたくないんです。
「ずっと、一緒にいてくださいね…」
「あぁ、ずっといてやるさ」
死なないでください、あんな人のために。