おお振り短編
□カッコイイの基準って?
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カッコイイなんて誰の基準なんだろうね。私はあんまり気にしないけど友達は自分の好みの顔の人がカッコイイみたい。
「で、誰の基準だと思う?」
私の席に座っていた泉に聞いてみた。泉はあんまり人の話を聞いていなかったのかちょっと考えて口を開いた。
「お前らみたいな女子の好みなんじゃねぇの?顔とか性格とか、さ」
そうかなぁ…。まぁ、私のカッコイイは基準には含まれていないのだろ。人に自分の好みを言った覚えがないから。
「じゃあさ、泉はみんなから見てカッコイイのかな?」
泉は可愛い。でも、カッコイイって誰かが言ってた気がする。
「俺?…わかんねぇ、そんな話聞いたことねぇもん」
やっぱり自分のことは聞いたことないよね。他の人も言ってた。
(あっ、ナルシストの人は他人に聞くまでもなく俺はカッコイイんだよって言ってた。)
「泉はカッコイイらしいよ、誰かが言ってた。私は可愛いって思うけど」
「あんがと。でも、言われるなら可愛いよりカッコイイがいい」
笑う貴方はカッコイイと思う。
(これが、カッコイイってこと?)
いずみん可愛い。