〜遥か彼方〜
□NO,9
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すると後ろから朋名が出てきた
「…朋名」
「ーーお弁当…作ったんです
あの…良かったら皆さんで…」
「おう、さんきゅ!!」
「ありがとう、朋名」
悟空と唖稀は笑顔で答えた
「…あ…」
朋名が何か言おうとしたが
「それじゃこれで」
八戒がさえぎってしまった
「気をつけてな」
「はい」
そえ言ってジープを発車させた
「私…あやまらなくちゃいけなかったのに…
あんなヒドイこといっぱい言って…!!」
主人が朋名の頭を撫でる
「朋名、「ありがとう」も「ごめんなさい」もあの弁当につめ込んだんだろ?
大丈夫、ちゃんと伝わっているさ」
『ーーーー願わくば、彼らの旅路の果てに光あらんことをーーー…』
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