〜遥か彼方〜

□NO,16
3ページ/9ページ


するとその瞬間朱瑛が首から下げている数珠が光った


「「!?」」

「うあぁあ!!!」

肩を噛まれ動けなくなっている朱瑛は札を使い、消えた








「ーー逃げはせん!! 覚えていろ 必ずや戻ってくる その時は貴様らを 貴様ら妖怪を全てこの呪符の肥やしにしてくれるわ…‥!!」






「(六道…確かにもう一度必ず現れるでしょうね
彼自身があの札の支配から逃れられない限り…
三蔵は傷口だけでも塞ぐことができたし…残る問題はーー)」

「ー悟空!!」

「おい…大丈夫か?」

「悟浄だめッ!!」

「!!」

「駄目です 今の悟空には判断能力がないんだ」

「ーったく トチ狂いやがって」

悟浄は悟空の腕を掴み取るが、それでも噛みつこうとする悟空に、悟浄は腕を犠牲にした




「〜〜目ェ覚ましやがれッ このバカ猿…ッ!!!」









ーーーそのまま抑えておけ!!

どこからか声が聞こえてきた
すると悟空の頭に金鈷がつき、悟空は気を失った













「ーーー寝てやがる…」

「今のは一体…?」

「…‥」












「ーったくだらしないねーー」

2人の背後には女?と1人の男がいた



















「よォ」






「あ…貴女は一体…!?」

「…か、観世」

「よォ唖稀、お前は…大丈夫しゃねェみてェだな だが、それを止めるのは俺じゃねェ」



「…え?」

「唖稀…」

「え!? 三蔵、動いちゃダメだって」

「はッ…はッ…」


三蔵は唖稀に近寄ると唖稀の腕を握った

するとみるみる内に痣が消えていった


「…三蔵…ッ!!」

「…解放すんじゃねェ!!」








「ごめッ…」


唖稀は泣きそうになっている
それをあやすように三蔵が頭を撫でた
そして三蔵は気を失った







「唖稀、お前のストッパーだ」

「…うん」








.
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ