〜虹の彼方〜

□〜神々の座す処〜
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KZ病院からの嫌がらせが続いていた。





「はーっいっスよねぇ岩永先生は汗はかかないわ楽そうで…………麻酔科医は椅子に座ってるだけでいいんだもんな−−−………」





バキィッ 





「「あ…………っ!?」」





ガシャアアン






「な…………っ!?なにすんだあっ!?」





ズウン 





「う…………!?」






「貴様ぁ………医療をナメるな!!!」





「ななんだってんだよ!?」





「!!」





「玲音先生!!」





「やめて下さい暴力は……」





「玲音……やめろ!!」






「だ、だけど…………!?」





「こいつには分からないんだよ!」





"助けて・お願いだ助けてくれ"





かけだした






「患者は15歳女性と42歳男性父娘です!!父娘ともども屋根から転落!!全身を強く打っています!!」






「血ガス!!血算!!生化!!」





「挿管用意レントゲンもだ」




「父親の方が重傷だ!アタシが執る!!岩永先生麻酔を!!」





「はい」





「沖先生とジェニーは助手に!!」





「「はい」」





「お、俺は…………!?」






「お前はいらん!!」






「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜」






「テルこっち手伝え!!」





(…………しかしまずいな……………こっちもオペが必要だ)





「テル麻酔やれ!助手は片岡先生に頼む」






「は………はい…………」






手術が始まった




「メス


腹腔持ち上げてメス」




ピッピッ





「………血圧72安定しません…………」





「あまり下がるなら昇圧剤入れてみろペアン」





「はい………」





(くっくそおっなんで…………!?岩永先生がやる時の患者さんはいつも状態が安定していたのに…………こんなとき昇圧剤は何いれるんだったっけ?イノバン!?それとも……………!?



たしか量は…………)





「えっ!?」





(血圧が下がった!?)





「イノバン2アンプル持ってきて!!早くっ!!」





「はいっ」





(だ、ダメだ数値があがらない!!昇圧剤入れたのにどうして…………!?こういうときどうすりゃいいんだ…………!?


もっとイノバンを追加!?それとも他の薬を…………!?)





「テル先生おちついて!!」




「薬だけに頼るな輸血を増やせ」





「はっはい…………でも…………ダメですあがりません!!北見先生指示を!!」




(このままじゃ患者さんが…………患者さんが〜〜〜〜〜〜〜つ!?)






ガーーーッ 





「岩永「先生!?」」





「岩永先生むこうは!?」






「バートリ先生に玲音先生がこっちに行けって……………どんな感じですか!?」




「け、血圧上がらないんです!!」





「何を使った?」





「イノバン持続管注と輸血2パック………」





(血圧55か…………)





「よしボスミン使ってみようか2アンプル用意して」




「はいっ」




(!!モニターを見てない!?)





「…………ノルアドレナリン1アンプル輸血1パック追加だ」






「はい」






(な、なんだよモニターも見ないで何してるんだ!?これ以上血圧下がったらどうすんだよ!?)




ピッピッ 



はっ





(け、血圧が上がったあ…………!!よかった安定した…………よかったぁぁ〜〜〜〜……………!!


でもなんで………!?)







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