〜虹の彼方〜
□〜神々の座す処〜
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2週間後……
「また空なんか見てどうしたの?」
「別に…………」
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「ママ!!救急車来たよ」
「こっち来るように言ってくれるか?!」
「うん♪」
(コートの前がはだけてる…………?こいつ………今まで私に心肺蘇生をーー…………!?
なぜだーーーー!?)
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「心筋梗塞でしたよあんたの声が聞こえたからおりてよかった…………!!」
「…………なぜだ?」
「は?」
「なぜ私を助けた?私はこの病院を潰そうとしたんだぞ…………!!それとも恩でも着せるつもりか……………?
冗談じゃない必ずいつかヴァルハラを潰してやる!!私を助けた事を必ず後悔させてやるぞ………!!」
「………どうでもいいよ…………!!アタシはあんたが大嫌いだけど
どんな人でも生命は生命なんだよ!!目の前に震える赤ちゃんがいたら抱き締めてやりたいでしょう………?損得を抜きにして守ってやりたいでしょう・・・?」
「……………」
「そりゃ……金はもちろん大事です金さえあれば…………どれだけ世界で飢えている子を救えるか………
どれだけの人が死なないですむか………でも………金はしょせん金なんです…………!!生命じゃない…………!!アタシ達はみんな…………裸で産まれてきたんだからーーーーー……!!あんたが何度倒れても…………アタシは何度でも救けてみせるよ」
(負けた………)
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屋上で珈琲を飲んでたら
「ほいケビンから手紙」
「あぁ」
手紙を見た
《 北見玲音様 経営を立て直すのは表向きで世界中を飛び回って飢えた子供達の役に立つようにまた医師となって向き合うよ!!ありがと》
「ふーーんいい傾向に向いたのかしら♪」
「さぁな!!おじさんがずっとヴァルハラで働いてもらうって言ってるんだけどマジ?!」
「マジだよ」
「まぁよろしくな」
「うん♪」
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