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□変わらない時間-トキ-
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「大丈夫ですか…?」

「馬鹿…お前、意地悪すぎ…」

この人があまりにも可愛い過ぎて、俺の理性や自制心は役に立たない。
かといって加減出来ないと…

「ったく…明日の部活どーすんだよ…」

「…すみません、宍戸さん。」

ただでさえ俺より華奢な身体で受け入れてるせいで、当然腰が立たなくなってしまう。

「明日は1日俺が面倒みますよ。だから安心してください」

俺は優しく言い聞かせてから、その不機嫌そうな顔に近付いて口付けを落とす。

「ん…っ……馬鹿…当たり前だろ…」

俺が解放すると真っ赤になって俯く。照れている時はいつもこうだ。
…そして……

「……んー……」

貴方は眠くなると少し不機嫌そうに小さく唸る。
…髪を切って幼くなった外見が、この時は中身まで小さな子供のようで微笑ましい。

「少しなら寝ても良いですよ。お風呂はその後で一緒にはいりましょう。」

少しだけですよ、という俺の言葉が終わる頃には、もう眠気があの人に押し寄せている。

「……ちょ、たろ…」

これも無意識なのだろう。俺の手を弱く握るとそのまま眠りに落ちてしまう。

「…おやすみなさい…」










いつもと変わらない貴方。
変わらない癖。声。表情。
でも、人は少しずつ変わって、成長していく…。



……このまま、時が止まってしまえば良いのに―――。



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