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□絆-only you-/another story Ｒ side
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Ｒ side
―only you…だろ？―
ったく、いきなり何言い出すかと思えば…。
…お前さ、自分が何言ってんのか、何したのか当然分かってんだよな？
あんだけ離すなっつったのによ……。
なぁ…。俺に
あの日からずっと馬鹿みてーに｢好き｣つってたのはお前だろ？
｢愛してる｣ってよ。
｢どこにも行かないで｣…なんて言ったのは何処の誰だ？
｢あなただけです｣…なんていって、｢only you｣なんて彫られた指輪よこしたのは誰だよ？
…お前だろ。長太郎。
なのに…
何でお前が俺の手を離すんだよ？
何で何も言わねーんだよ？
いつもみたいに俺の｢幸せ｣を考えるからか？
…違うだろ？
俺の幸せなんてのは…
お前がいりゃ充分なんだぜ？
俺達には周りの奴なんか、世間なんか、関係ねーだろ？
俺は、お前とダブルス出来りゃそれでいい。
俺は、お前とまた全国を戦えたらそれでいい。
…俺は。
長太郎と一緒に居られれば…それでいいんだぜ…？
…俺達の絆が、こんなとこで終わる訳ねーって…
言えよ。いつもみたいに。
馬鹿みてーに笑って抱き付いて来いよ…！
なぁ…言ってくれよ…。
そのクロスに…誓ってくれよ…長太郎っ…！
…ったく、こんな事まで言わせやがって…。
っんとにダセェ…激ダサだぜ。
…責任取れよな。
あぁ…。あと…悪ぃがお前から貰った指輪は、
絶対ぇ返さねーからな。
意地でもずっとつけててやるよ。
だから感謝しろよな、長太郎。
……大好きだ、ばーか。