[鬼灯]短編。
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「“こいばな”がしたいのっ」
それが灼眼乙女のご要望でした。
戦乙女達のガールズトーク
風音「ではではー!浴衣にばっちり着替えましたし、紅ちゃんご希望の恋バナをお題にパジャマパーティーを開催しましょう!」
紅姫「わーい!」
何処からともなく取り出したマイク(偽物)を片手に風音が進行役として始まった恋バナ大会。
ちなみに今回は大変人数が多いため、座談会風味です。
浴衣などの設定につきましてはオマケ小咄を設けたので、それで勘弁してやってください。
ナツメ「ダメ書き手が」
…はい。諸々の苦情は華麗にスルーして、管理人の独断と偏見と願望が入り乱れた座談会風味小咄スタートしてください。
風音「わぁ、なんか色々ツッコミを入れたい気持ちもありますが、それはナツメさんにお任せして、私は自分の与えられた役目を全うしようと思います!!」
サクラ「頑張れー風音ちゃん」
ナツメ「サクラちゃん…家出したって聞いたんだけど?」
サクラ「あー…うん。しばらく紅姫ちゃんのとこにお世話になろうかなー…って?(首傾げながら、にっこり)」
紅姫「紅は大歓迎よ♪」
舞依「すごいですね…私にはそんな勇気、ない…」
ナツメ「いやいや、そんな勇気は無くていいんだよ?舞依ちゃん」
サクラ「やれば出来るもんだよー?(けらけら)」
風音「はーい皆さん皆さん、ちゃっかり話を脱線させないでくださいねー?」
ごそごそとカンペを取り出し、内容を確認する風音。
そしてくるっとターゲットをロックオン。
風音「で・は☆トップバッターは、今知らぬ存ぜぬ自分には関係ありませんよ的な顔しちゃってる、夢ちゃん!」
夢「……………………………はい?(すでに布団に潜って就寝体勢)」
ナツメ「夢ちゃん…本当に話に参加する気ゼロだったね…」
夢「私にはまったく無縁な話ですから。そもそも恋バナってなんですか?お大根より美味しいんですか?」
風音「わぁお、他の通随を許さない凍てつく氷の刃の如き言葉……だけどカンペには無月って────」
すぱーん!と何処からともなく薙刀を取り出し、カンペを叩っ斬る。
夢「風姉さん?何を言っているのか、さっぱり分かりませんよ?(毒にっこり)」
風音「うぉう……久しぶりの毒々しい笑顔…しかもこのタイミングでその呼び方?」
舞依「見えなかった…薙刀が何処から出て来たのか……」
ナツメ「そもそも此処に薙刀を持ち込んだことが問題じゃない?!」
サクラ「四次元ポケットでも持ってるのかな?」
紅姫「もうっ、めーちゃんそんな事してたら、こいばななんて出来ないわっ」
ずいずいと夢の隣に行って、薙刀を取り上げ、ちょこんと座る。
こてん…と夢の顔を獣じみた、しかしとろりと甘い笑みを浮かべて覗き込む。
紅姫「で?むっちゃんとはどうなの?仲良しなの?それともむっちゃんの片想いなのかしら?めーちゃんは何とも想ってないのかしら?それとも少しは気になってたりしているのかしら?実は他に気になってる鬼さんとかが居るのかしら?ねぇねぇ、めーちゃん?」
夢「………………(言葉の雪崩に対応出来ず硬直)」
ナツメ「あー…固まっちゃったよ…」
結「夢ちゃんは紅姫ちゃんみたいな子は苦手だろうからねぇ…(ずっと三つ芽の相手をしていた)」
ナツメ「(ふと結を見て)……代わりに結ちゃんが話せば?」
結「……………え?」
ナツメ「だって結ちゃんは、確か片想いしてるって紅姫ちゃんが……」
結「ふわああああああ!!ぼぼぼ、僕はいいよ!!おおおお、面白くないし!!!(三つ芽にがっちりホールドされてるため、首だけ激しく横振り)」