ACE COMBAT     〜DOG OF WAR〜

□一難去ってまた一難?
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2005年

7月1日

19:11


セントラルバース





夜の滑走路に続々と着陸して来る戦闘機達と、ハンガーの前で抱き合うパイロット達。
ジェットエンジンの轟音と、響き渡るパイロット達の歓声。
互いに今日の良き日を称えあい、生き残れた喜びを分かち合う。


ハンガーの整備兵達もパイロット達に拍手を送り、互いを称えながら抱き合う者も居る。


未帰還機
10機


:内訳

被撃墜
4機

大破(帰還中に消息不明)
6機

損傷機
12機


コチラもかなりの損害を被ったが、カレナ側の被害の方が目に見えて大きい筈だ。


そんななか俺とベルテ少佐は、基地内に設けられたバーのカウンターに座り、ジンバックで乾杯していた

「今日は良くやってくれた。
優秀な部下を持って俺も鼻が高いぞ」

「有難う御座います。
少佐の自慢になる部下になれて、俺も胸が張れますよ」


ジンバックを口に含み、よく味わいながら喉に通した。
口の中にジンの風味と炭酸の刺激が広がり、舌の上にはジンジャエールの甘さが残る。

ビールやワインはダメなのに、ジントニックとジンバックだけは不思議と飲める様になった。


フランクリンはジンやスコッチを、まるで水の様にガブ飲みするアホだが、そのアホに付き合わされていた成果かもしれない。
ジンは不思議と好きだ

「ところで…
上からも、お前達の昇進話しが来てる。
今回の作戦に参加した新米達もだ」

昇進が決まれば、いよいよ俺も少佐になる。
1ヶ月ほどで少尉から少佐に…
異例中の異例と言える人事だ

「まだまだ楽は出来ないみたいですね…」

「まぁな……
今回の作戦が成功裏に終わり、我らがノルトヴィントも大佐。
そして、俺も中佐昇進が内定してる。
上の連中は俺達を中核に、新たな第三航空師団を再編するつもりだ。
そうなれば、お前もグリーメイア空軍最年少の少佐として、新しい第三航空師団に名を連ねる事になる。
当然だが…
俺達は楽が出来ない立場になるな」


「ですよねぇ……」

また休暇が飛んで行く…

少佐になれば中隊長。
12機を一人で統括しなければならない。


補給の手配


会議に引っ張りダコ


優秀な副官か秘書が欲しいが、恐らくソンナもんは期待出来ない。

思わず溜め息が出た……


「真っ先に溜め息吐くなよ…
とりあえず詳しい事は今夜の会議だ。
中隊長になっても、マドラステアの連中ってのは、自分達の隊だけで飛びたい奴らばかり。
俺みたいに適所で指示を出せば良いだけだ。
意外に楽だぜ?」

ヘラッとした態度でジンバックに口をつけるベルテ少佐。
自分も昇進したら楽じゃないのに。
肝が据わってらっしゃる……
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