ACE COMBAT     〜DOG OF WAR〜

□第332戦術戦闘航空団
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2005年

7月2日

10:45


セントラルバース
司令部ビル
一階会議室


集合したのは少佐より上の将校達。
その数五名。
その中で戦闘機パイロットは、俺と同時に少佐となったアデル少佐と、俺とベルテ中佐の三人だ。
後はノルトヴィント管制官のヘルマン大佐と、アルヴァ空軍基地から出頭して来たミッチャー大佐。

大佐二名と中佐一名。
そして少佐が二名と、なかなか豪華な面子だ

「予定より少し早いが始めるとしよう。
先ずは手元の資料に目を通して欲しい」

資料を持ちながらミッチャー大佐は続ける

「2005年7月3日付けを持って、第3航空師団の残存戦力を中心とした少数精鋭部隊。
第332戦術戦闘航空団を編成する運びとなった。
編成地。
並びに航空団司令部はマドラステア空軍基地となる。
よって本航空団は、基地司令であるジョセフ・アンソニー・ロゴフ少将の強い影響下に曝される訳だが…
2枚目の資料を」

2枚目の資料には、部隊編成などが記されている。

ベルテ中佐を筆頭に、その下に俺とアデル少佐が名を連ねていた

「航空団司令は私が勤める事となった。
三人を中心に実働部隊を編成。
三人は、それぞれの飛行中隊を指揮し、それぞれ苦戦する戦域に指揮下の飛行中隊と共に赴任して貰う。
私が作戦参謀も兼務し、ヘルマン大佐と共に各中隊のサポートに回る。
AWACSもオーシアとユークトバニアから一機ずつ購入し、各中隊の所属機として担当戦域に配備する予定だ。
破格の待遇だが、これはグリーメイア統合参謀本部の意向だ。
その期待を裏切らぬ様、この戦争に勝利をもたらして欲しい」

AWACSは一機数百億は下らない超高級機。
それを中隊所属機として引っさげ、苦戦する戦域に赴任する。
やっぱり当分は楽が出来ないらしい

「ベルテ中佐は311。
ゲルニッツ少佐は312。
アデル少佐は313。
それぞれの飛行中隊を率い、それぞれカレナ中西部地方を中心に展開して貰う」


俺が指揮するのは第312戦術戦闘飛行中隊。
指揮下の部隊にはボストーク隊の名前があった。
ブラウ隊は311。
ベルテ中佐の中隊だ

「既に陸軍第一軍の主力はカレナ西部から進入し、同時に南西部から進入した第二軍主力との合流を果たした。
カレナ軍防衛戦力の主力は東を目指して撤退中あるが、第一軍と第二軍の進撃速度が我々の予想した以上に早く、近い内に補給が追い付かなくなる可能性が大きい。
そこで、我々は東に撤退するカレナ軍を追撃。
第一軍と第二軍の補給態勢が整うまで時間を稼ぐ。
同時にゲオルグ空軍基地を攻略中の第一軍を支援。
同基地を我々の前線基地として奪取する。
カレナ中西部に位置する同基地は、地理的に見ても重要な拠点となる。
既に主要な戦闘は、我々の有利なままカレナ領内に移行しつつある。
ゲオルグ空軍基地を奪取。
これを我々のホームベースとし、この流れを一気に加速させたい」

既にカレナ領内に雪崩れ込んだ第一軍と第二軍は、凄まじい進撃速度で進軍中らしいが、それがたたって立ち往生寸前らしい………
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