ACE COMBAT     〜DOG OF WAR〜

□新生ハルバート隊
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2005年
6月12日
午後2時35分
















この日、カレナ・グリーメイア戦争の行方を左右する事となる、重大な表面が全世界に向けて行われた。












「我がユークトバニア連邦共和国は、カレナ公国によるグリーメイア共和国に対する不当な侵略に対し、これらを強く非難すると同時に、此処に改めてカレナ公国に対して宣戦を布告する!
我がユークトバニアの名誉に賭け、同盟国グリーメイア共和国を全力をもって支援し、全力をもってカレナ公国軍に鉄槌を加える所存である!
ユークトバニア全将兵!
並びに世界各国の友人方!
この戦争に、グリーメイア共和国の非は全く無い!
不当な侵略戦争を仕掛けたカレナ公国こそが、世界にとって真の悪であり、真に討ち滅ぼさねばならない敵なのだ!
我がユークトバニアとグリーメイア共和国!
全世界の友人方に、我々の支えとなっていただきたい!
真に討ち滅ぼさねばならない敵を討ち倒す為に!!」
















このユークトバニア連邦共和国国家元首ニカノール首相の宣戦布告演説とほぼ同時刻。
太平洋をユークトバニアと二分する超大国。
オーシア連邦首都オーレッドでも動きがあった。















「我がオーシア連邦は、友好国であるユークトバニア連邦共和国のカレナ公国に対する宣戦布告を受け、ユークトバニア連邦共和国を全面的に支援し、グリーメイア共和国で今も流されているであろう流血を止める事こそ、全世界の安定に繋がると決断いたしました。
我がオーシア連邦もユークトバニア連邦共和国の決断に倣い、カレナ公国に対して宣戦を布告いたします。
私ヴィンセント・ハーリングは、不当な侵略戦争を行うカレナ公国に鉄槌を下すユークトバニアを支援し、幾多の流血によって混沌とするグリーメイア共和国に平和と秩序を取り戻す事は、全世界の安定と融和を示す為の第一歩であると考えております。
既に我々は行動を開始しました。
全世界共通の友人達よ。
今こそ融和と平和の光で、グリーメイア共和国に安定をもたらす時です!」


















オーシア連邦大統領ヴィンセント・ハーリングの宣戦布告演説が全世界に響き渡った時、グリーメイア共和国はユークトバニアとオーシアに命運を託す事になる。
この二つの超大国によるカレナ公国に対する宣戦布告は、小国同士によって繰り広げられていた熾烈な戦争を、全世界のテーブルに引きずり出す事となった。





俺は、その演説をアーマナイト隊の三人と聞きながら、静かに心を震わせていた。
既に両国合わせて50万人近い人間が亡くなった戦争は、二つの超大国の宣戦布告により、更なる血を求めて動き始めたのだ。

地獄の業火に焼かれたグリーメイアの地は、その業火を広げて行く事になる………
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