ACE COMBAT     〜DOG OF WAR〜

□一難去ってまた一難?
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同日


21:30


セントラルバース
司令部ビル


一階会議室




テーブルには、木箱に入った真新しい階級章が並べられ、グリーメイア統合参謀本部議長。
エルヴィン・ファルケンバーグ中将が威風堂々と座っていた。
俺達に作戦資料を渡した中将閣下だ

「全員注目。
中将閣下より御言葉がある」

空軍作戦本部のラリー・クレメンス少将の声で、居並ぶパイロット達の視線が一斉にファルケンバーグ中将を捉える

「先ず始めに、今回も良くやってくれた。
感謝している。
今回の作戦により、カレナ海軍の実働部隊は壊滅。
カレナは崩壊に向けて動き始めた。
これも、ひとえに諸君らの活躍が大きい。
今後の攻撃目標は内陸と沿岸部に限られて来るが、カレナ海軍の脅威は依然として健在だ。
だが、その脅威も今回の勝利で限定的なモノとなった。
感謝する。
戦艦ケーニッヒボルン撃沈の功績を称え、特に大きな戦功を挙げたパイロットには、その偉業を称えて緋色十字勲章を授与する。

また、今回の作戦で初陣を飾ったパイロットの中にも、際立って戦果を挙げた者も居る。
獅子奮迅の働きを見せたパイロット達には、参謀本部議長である私から、特別の感謝を込めて応えさせて頂きたい。
名前を呼ばれた者は代表として前に」

隣のクレメンス少将が起立し、手にした紙を読み上げる


「ハイマン・H・フリードマン。
ヘルムート・ベルテ。
ハルド・ゲルニッツ。
三名は前に」

起立して歩き始めた俺達に、パイロット達からの拍手が浴びせられる。
フランクリンはウインク付きだ。
割れんばかりの拍手の中を歩き、俺達三人は背筋を伸ばしてクレメンス少将に敬礼を送る

「ハイマン・H・フリードマン。
本日20:30を持って、貴君を大佐に任命する」

「はっ!
謹んで拝命致します!」

中佐の襟から階級章が外され、クレメンス少将が真新しい大佐の階級章を付け直す。
我等がノルトヴィントもいよいよ大佐……かぁ…

「ヘルムート・ベルテ。
貴君を同20:30を持って中佐に任命する」

「はっ。
謹んで拝命致します」

階級章を付け直すクレメンス少将の手が震えていた…


「我がグリーメイア空軍は、君の様な素晴らしい戦闘指揮官を誇りに思う。
アルヴァから今まで、様々な困難や苦境があっただろう…
よく今日まで我等を導いてくれた。
感謝に絶えない」

ベルテ中佐はニッと笑い、クレメンス少将に改めて敬礼を送った

「これも私やヘルマン大佐の様な、旧ベルカ空軍出身者を拾って下さった、あなた方グリーメイア空軍に対する恩返しのうちです。
まだ恩は返し切れておりませんが、今後も粉骨砕身。
グリーメイアの地に骨を埋める覚悟で任務にあたります!」

階級章を付け直したクレメンス少将も、深く頷き、ベルテ中佐に改めて敬礼を送った

「今後とも宜しく頼むぞ中佐。
第三航空師団の再編には、君と大佐の力が必要だ。
部下を大切にな」

踵を鳴らして背筋を正した中佐を見て、クレメンス少将は満足気に俺の方に歩いて来る。




























なんか緊張するなぁ……
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