規格外置き場

□凶弾の中で
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「MG‐42!!
伏せろぉっ!!」

布を裂く様な。
いや、電動ノコギリの様な、なんとも奇妙な音がこだまし、俺の横に居たジャックの頭が吹き飛んだ。

噴水の様に噴き出す鮮血が、俺の顔を、肩を濡らしていく。
生暖かい、なんとも嫌悪感に満ちた感覚が、俺の体を濡らしていく

「伏せろハンク!
ハンク!!」

俺は誰かに押し倒され、強引に地面に平伏された。
何が起こったか分からない。

隣でジャックの頭が吹き飛んで、何か生暖かい、鉄臭い真っ赤な液体が俺を濡らした。
何が起きたんだ…?

「ハンク!
ハンク!
しっかりしろ!
ハンク!!」

誰だコイツ…?

コイツがジャックか?

























もう…
何でも良い……

















俺は虚ろな目で誰かさんを見つめ、そしてホルスターからガバメントを抜き出す。




















小さな破裂音。

















「寝ぼけた事してんじゃねぇ!
お前もあぁなりたいか!」
誰かさんが指差した先では、未だに血の海を作り続けるジャックだったモノが横たわり、生理的な痙攣を繰り返しながら、ベルギーはアルデンヌの森をのた打ち回っていた。


どうせ死ぬんだ。

苦痛と恐怖に耐えながら生き長らえるか、弾丸一発で楽に死ぬか。

それなら楽に死にたい。


そうすれば、親友を失っても苦痛に感じないし、敵のシュタールヘルムに恐怖も感じない。


何で俺は、こんな吹雪の中で、こんな苦痛や恐怖に耐えながら、生き長らえなきゃならないんだ…















どうせ皆死ぬのに………
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