ACE COMBAT     〜DOG OF WAR〜

□ベルカの血
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シュレスヴィヒは勿論の事、ハルバート隊の四機もレーダー上から姿を消した……

『こちらノルトヴィント。
敵航空機部隊ロスト。
当空域に脅威は無くなった。
すまないな…
あまりの出来事にサポートすら出来なかったよ……』

『あんただけが謝る事じゃねぇ。
前の戦争以来組んで来た俺も同じだからな……
すまねぇハル…
あの人は過去に負けたんだ…!
情けねぇったらねぇぜ畜生め!』

ノルトヴィントとベルテ中尉は、申し訳無さそうに俺の心を気遣ってくれた。
俺の心は確かに複雑な気持ちを抱えていた。
だが空戦を終えた空に佇む八機と、空中管制機ノルトヴィント。


全てに裏切られた訳じゃない筈だろ…?


まだ俺には家族と呼べる仲間が居るじゃないか…!




俺は、絶望にも似た気持ちが湧き上がる胸の中に、喜びを見出していた

「良いんですよ中尉…
まだ俺には中尉達やノルトヴィント。
そしてアーマナイトの三人。
家族が居るんです。
全てに裏切られた訳じゃない…
そう信じても良いんですよね…?
ベルテ中尉…」

俺の言葉に戦友達は返す言葉が見つからなかったのか、マドラステアまでの空は静まり返っていた………
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