ACE COMBAT 〜DOG OF WAR〜
□最前線
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2005年
6月16日
午前9時25分
マドラステア基地
司令部
アーマナイト隊
グラオ隊
のエース八人は急な出頭命令を受け、基地司令部の会議室に居た。
居並ぶ司令部参謀や高級将校達。
その中には、卓上の資料に目を通す中佐の姿もあった。
航空作戦
誰でもピンと来る。
何せ俺達の目の前にも、簡易テーブルの上に置かれた資料があるのだ
「着席。
まずは卓上の資料に目を通してくれ。
これより作戦の説明を行う」
司令部参謀のミッチャー少佐は、そう言いながら書類を手に取る。
卓上に置かれた資料には、やはり航空作戦の詳細が書かれていた。
第84号計画
セントラル・バース港
グリーメイア南西部にある港で、輸送艦などが30隻以上停泊出来る他、同時に空母打撃群などの艦隊も停泊出来る大規模な港湾施設を有する。
港は現在、オーシア海軍第三艦隊を中心としたオーシア艦隊が攻略中であるが、俺達はグリーメイア軍の連絡路を開拓する任務が与えられた。
8マイルにも満たないの脆弱な前線を一気に押し上げ、そのまま地上部隊をセントラル・バース港に到達させる。
これがグリーメイア軍総司令部の目標だった。
オーシア・ユーク連合軍との連絡路を確保出来れば、セントラル・バース港に陸揚げされる補給物資を受け取れる。
そうなれば、セントラル・バース港で受け取った補給物資を、グリーメイア軍の再編と攻勢に使えるのだ。
俺達に課せられた任務は
・補給連絡路の制空権確保
・地上部隊の進撃ルート上の脅威をセントラル・バース港まで排除
・地上部隊の援護
の三つだった。
オーシア第三艦隊からの支援攻撃も受けられるが、トマホークや艦載機が届かぬ内陸部は、俺達がやるしか無いのだ。
オーシア第三艦隊といえば、三隻以上のヒューバード級原子力空母を有する強力な機動艦隊だ。
艦載機の数だけでも270機近くになる。
そして多数のフリゲート艦とイージス駆逐艦。
それら空母護衛艦隊を纏めるイージス巡洋艦。
三個空母打撃群の常時稼動状態を維持し、原子力空母と護衛艦隊からの攻撃を主とする第三艦隊。
その攻撃力・弾薬投射量は半端なモノではない。
更に、今回の作戦には第三艦隊隷下の戦略原潜も投入される予定だ。
セントラル・バース港までの連絡路開拓は俺達の仕事
だが、地上部隊がオーシア第三艦隊の射程内に入ればひと安心。
刃向かうカレナ軍部隊は、オーシア第三艦隊に排除して貰えば良いのだ。