BASARA短編集


□ある日の午後―Afternoon Tea―
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「でも、何かちょっと落ち着かないかも」
 
 
 
「……理解らなくはないな
その気持ちは」
 
 
 
「でもでも、久し振りに二人きり
なんだから、もう少しこのままで
居たいなぁ ねっ、小十郎さん」
 
 
 
「そうだな 佐助」
 
 
 
小十郎と呼ばれた男が、己に寄り
掛かってきた佐助と呼んだ忍の腰
を抱き寄せた
 
 
 
「ほーんと、久し振り」
 
 
 
「悪かったな 構ってやれなくて」
 
 
 
「ううん 忙しいのは分かり
切ってる事だし……それに、
こっちも戦で忙しかったからね」



「そうか……」



自分の湯呑みを置き、佐助の手からも湯呑みを取って床に置いた



「……小十郎さん?」



訝しんでいる佐助の体を、優しく
抱き締めた



「こっ…こじゅ…っ!///」



「……久々の佐助だ」



耳元で低い声で、囁けば佐助は
更に顔を赤くした



おずおずと背に腕が回る



フッ 可愛い奴だ……




 
 
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