BASARA短編集
□`10小十佐祭ネタ集
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※学パロ
蒼紅主従学生（家族愛？）
前編・小十佐
〜〜感謝したいのです〜〜
「片倉殿〜」
ある日の授業の合間の小休憩時間――
余りにも聞き馴れた大声が聞こえ
思わず歩みを止めた
「……真田か、どうした」
己の目の前まで走り寄って来る
頭一つ分と少し低めの茶髪の青年
――真田 幸村――が目の前まで
来ると足を止めた
「実は、片倉殿にお願いがありまして……」
「……俺にか？佐助じゃなく」
「はいっ」
ニコニコと何時もの邪気のない
笑顔を浮かべて答える真田に
思わず首を傾げたくなった
何時も「佐助、佐助」と二言目
或いは三言目には出て来る兄の様
な存在では無く、何故俺なのか
聞いてみない事には始まらない
無言のまま目の前の青年に
先を促した
「実は――」