黒銀の短編集

□また逢いましょう




「サドーっ!今日こそ決着着けるアルーっ!!」



「それはこっちの台詞でさァ
泣かしてやるから覚悟しやがれぃ
チャイナっ」



「サド如きに殺られる神楽様じゃないネっ」



何時もの公園、何時もの場所で
(ベンチの前)二人は何時もの様
にベンチを賭けて勝負していた



…一応、公共物なのにね……



花見の時からの因縁が未だに消えず、ずるずるとこの関係を続け、早数ヶ月



今だ、決着が着いた試しが無い



しかし、二人は意外とこの関係が
嫌いではないらしく、体力が無く
なる辺りには一緒にベンチに座って話をしていた



「それでね、銀ちゃんったら………」



「いやいや、土方のヤローも………」



話題になるのは大概がやはり銀時
と土方の話で二人が中々くっつかない事に、やきもきしていた
(この時はまだ二人が付き合ってない設定)



「何か良い方法は無いアルか?」



「土方のヤローは、プラトニック
過ぎるんでさァ」



「そうヨ 銀ちゃんもマヨラーも
プラスチック過ぎるアルよ」



「プラトニックなプラトニック
しかしまぁ、あそこ迄行くと最早
ヘタレでしか無いでさァ」



「私、早く銀ちゃんに幸せになって欲しいヨ」



そう言うと、神楽の表情は暗くなった



「大丈夫でさァ もしもの時は、
俺等が強引にくっつければ済む話でぃ」



………だからそんな顔すんなよ
チャイナ



「………それもそうネ たまには
良い事言うじゃネーか サド
見直したアル」



「そりゃあ、俺だって旦那には幸せになって欲しいですからねィ」



「おーい 神楽ぁ」



いきなり聞こえた声に、二人は
かなり驚きビクンッと肩が跳ねた





 
 
次へ


[表紙へ戻る]

ゲームブックを検索



©フォレストページ