魔法四国物語

□3話
1ページ/8ページ

気が付くと、周りには、森が広がっていた。


「ここどこだろ・・」

――――――――――
3話 知らない世界で
――――――――――


「これからどうするんだよ・・・」
「さぁ・・・僕は知らないよ・・・」


ヨウ君とユウ君が言い争っている。
こんな時だからこそ、この光景は懐かしく見えたりする。

ふと、前を見ると、ハルナがずっとこちらを向いている。
いつもならあの二人に何かツッコミを入れているのに・・・


「ハルナ、どうしたの?さっきからしゃべってないけど・・・」


さっきからハルナが後ろの茂みばかり見ている。


「・・・あっちから誰か来る・・・」


ガサッ
茂みから数人の人影が出てきた。
あたりは暗く、人影がたいまつを持っているため、相手に顔が見えない。
たいまつの光がこちらに向けられた。


「い、異色の者がいるぞ!!!」


人影はこちらを見て叫んだ。


「打てー!! 敵だ!!!」


シュッ
1本の矢が私のほうに向かって飛んできた。
私はとっさに目をつぶる。


「リンカ!」


誰かが私の名を呼んだ。


.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ