魔法四国物語
□4話
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朝食後、元の世界に戻ろう会議(##NAME##4命名)が始まった。
「今回の会議の本題は〜」
((誰かコイツを止めてくれ!!))
「あの〜」
「リンカ?どうしたの?」
「話がよく分かんないなぁと、思って」
((リンカ!!よくやった!!))
ハルナの大暴走が終わりを告げた。
僕たちはとりあえず、今までのことをまとめる事にした。
「・・・で、つまりきっかけは『あの本』ってことだよな・・・」
「『あの本』って『あの本』だよね・・・」
「それってどこにあるんだ?」
「ユウが持っているんだろ?」
「ヨウじゃなかったっけ?」
「えっ、じゃあどこにあるの?」
ヤバくないか!!?
一週間もたっているんだけど・・・
『あの本』が手がかりなら、見つけないと帰れないってことだぞ!!
どうすれば・・・
「ウフフフ・・・」
混乱している僕たちにかまわず、ハルナが不気味な声で笑い出した。
「さ〜て、皆さん!!『コレ』は何でしょ〜か!」
そう言ったハルナの手には、『あの本』が握られていた。
忘れ物はいけないよ〜と言うハルナを僕たちは呆然と見つめた。
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