徒然の詩

□Sabbath - Endless of the Nightmare -
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白亜の城が闇に染まり
夜の帳(トバリ)は全てを隠す
漆喰で塗り固めた殻は
容易く罅割れ瓦解せむ

地に坐(マシマ)す吾等が父よ
永久(トコシエ)の暗翳(アンエイ)なる塒(ネグラ)に
新たなる御霊 捧げ奉らむ
戦慄の朝焼けに
見出すは七日七夜の闇穴道


矯飾(キョウショク)サクリファイス
欺瞞に満ちし夜会の華
哀れなる羔(コヒツジ)の導(シルベ)となりませう
血の啓示の御心の侭に



檻に繋がれし人柱(ヒトバシラ)
醜き呻きは途切る事も無し
疾雷轟きし穴蔵は
失落園への叙事詩なれ


水底に御座(オワ)す吾等が母よ
死出の山 麓に黒き影集(ツド)い来たりて
食(ハ)んで美味かな 生類の紅き蜜
冷艶たる嫦娥(ジョウガ)
嗚呼 今宵も亦た麗しきからず乎と


厭勝(ヨウショウ)イビルナイトメア
我誓う逆十字の薔薇
塵埃(ジンアイ)淀みて 産れ出でし混沌
緋の系譜の呪いは続く



抉る傷口 痛みの先の世界に浸り
覚醒(メザメ)し吾等がルシフェル
燭台から滴(シタタ)り堕ちる罪も 地に拡がる穢れも
臓腑のリボンで飾って
失墜の天使殿の御為に


おお、アレルヤ!!



矯飾(キョウショク)サクリファイス
欺瞞に満ちし夜会の華

厭勝(ヨウショウ)イビルナイトメア
我誓う逆十字の薔薇


冤枉(エンオウ)ディエス・イレ
戯言にて勾引(カドワ)かされ
髑髏(シャレコウベ)嗤い咽びて落英す
彼(カ)の醜き灼爛(シャクラン)は愛



さあ、歓喜せよ
アーメン






→後記


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