徒然の詩

□高天幻、イカロスの夢
1ページ/2ページ





幾多の羽根を拾い集めた

此の先の礎となると信じて



蒼窮に羽ばたく翼

真白に輝く其を焦がれ



少しでも君に近付く為に

只一つ願って





傷付いた翼広げて

翔べるものなら飛んでみよ



そう高くは舞えまい

直ぐに墜ちて仕舞うよ



高い空 両手広げて



決して太陽には届か無いと解っていても……






数多の日々重ねて来た

君の傍在る為に創った此の翼



茜に染まり行く空

傾き始めた其の視界



堪えきれ無い 溶け出した繋がり

嗚呼、暗転する





傷付いた翼抱えて

独り身を打震わす新月夜



ぐっと高みに手を伸ばす

あの光掴む為に



高い空 気高く輝く



決して望みの無い夢だと知っていても……





其でも求め続けるよ








→後記


次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ