徒然の詩

□爪牙乱舞絵巻
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猛き心の益荒男(マスラオ)よ

獅子に成りて 咆哮を挙げよ
有終を 其の緋き色で染め上げろ

いざ行かん
熱き血潮が滾(タギ)る


鬨(トキ)の聲(コエ)を 天に響かす
駆ける天馬の 謌(ウタ)を唱え

何人足りと 邪魔立てはさせぬ


螺盃(ラハイ)を交わし
祝宴を彩る
艶やかに舞う蝶達

天を穿て
地を鳴らせ

己が路を今 此処に刻み付けろ
血涙と共に 灯(ヒ)が其の眸(ヒトミ)に燈る


指し示せ羅針盤

溢るる泉の流転の力
波動を感じろ


今、此の手に



我が、我こそが天下を制す者也
皆の者心せよ

栄華を誇る 悠久の都を建立(コンリュウ)せん
太平の世を 共に築かん


百花繚乱 乱れ乱れの今生に終焉を
千変万化 狂い狂いて明け始め

己が爪と牙 打ち交わし
消え逝く鼓動に 餞別を
天下分け目の大立回り 魅せて進ぜよう



尊(タット)き心の阿修羅よ

龍に成りて 雷(イカズチ)を纏え
現世(ウツセ)を 其の蒼き眼(マナコ)で見定めよ

いざ参らん
静かなる闘気を巻き起こし


弦弓(ツルユミ)を弾きて 穹(ソラ)を裂け
心(シン)を剣舞の切っ先に乗せ

如何者の 指図は請けぬ


早笛(ハヤフエ)奏で
獣を操り
影を渡る烏(カラス)達

陸を揺るがせ
海を御(ギョ)せ

我が前に今 此処に捧げたまえ
神を呼び卸し 勝利の栄光 瞼(マブタ)に映す


導け天照(アマテラス)

高天原(タカマガハラ)の古(イニシエ)の力
鼓動を感じろ


今、此の手に



覇道を 我は往く





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