書き物

□cold rainy のち hot chocolate
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赤いの、黒いの、紺色、茶、緑…で、少し低めに黄色いの。


綱吉は今まで擦れ違った様々な傘の色を思い出していた。
予報を外さずに放課後時に降ってきた雨。綱吉は偶然にも戦争と化す朝にテレビを見て、傘を持てた。

ピチャ、ピチャ、
ボタボタボタボタ…
ザー、ピチャン

雨音が綱吉を包み込んでる最中、見慣れた人影が綱吉の視界に入る。


「っ!?」


綱吉はその人影を見て、慌てて近付き、自分の傘にいれる。


「何やってんだよ、骸!!」

「ボン、ゴ、レ?」


骸は雨が降る中、傘もささずにいた。綱吉の出現に驚きを見せるも何処か目が虚ろな骸。綱吉は多少戸惑いつつも骸に叱咤する。


「なんで傘さしてないんだよ!ずぶ濡れじゃないか。と、とにかく家に来い」


骸は突然現れた綱吉に反応できないまま連れていかれ、綱吉は逃がさないように繋いだ手の冷たさに眉間を寄せたまま歩いた。




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