遊戯王FX

□ターン1 入学編T〜英雄(ヒーロー!!)〜
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デュエルアカデミア本校試験会場前

瑠箜「へぇー。ここが本校の試験会場か。」
玲奈「ルー君、何で試験会場なんて来たの?今日、試験受けるのって、一般入試の学生だけだよ?」
由利「そうだよ?本校の最高ランククラスであるオベリスクブルーになる中等部からエスカレーター式に進学したエリートさんたち問答無用で合格済み。今日、試験を受ける人は最高でも中間クラスのラーイエロー止まり。下手したら落ちこぼれのオシリスレッドの学生になる人たちだよ?私たちの相手になりそうな人なんていないと思うけど?」

本校ではクラスを3つに分けている。最高クラスのオベリスクブルー。中間クラスのラーイエロー。そして落ちこぼれクラスと呼ばれるオシリスレッドだ。

由利「せっかく、海馬社長の口利きで特待生としてオベリスクブルーに入学させてもらったんだからこんなとこ来る必要ないでしょ?帰って、パパたち捜索の進展報告を待とうよ?」
瑠箜「待って立って見つかるわけじゃない。きっと海馬社長はこの拉致事件を長い目で見てる。すぐに解決する問題じゃないんだよ。そして、俺たちを戦力として見ている。なら、俺たちは強くならなきゃ。」
由利「だからって・・・玲奈?」

玲奈が由利の肩に手を置く。

玲奈「きっと、ルー君は気分転換したかったんじゃないかな?」
由利「そっか。」

玲奈と由利は先に行く瑠箜の背中を見ていた。その時・・・

?「どいたー!どいたー!」

ドンッ!!

瑠箜と栗毛頭の少年がぶつかって倒れた。それと同時に栗毛頭の少年の腰についていたデッキケースのカードが散乱した。

?「いてて・・・わぁー、俺のデッキがぁ!!?」
瑠箜「大丈夫?ほら、君の・・カード・・って・・このカードは・・」

瑠箜は少年の落ちていたカードを見て、驚く。

E・HEROアブソルートZero。

瑠箜「ほら。大事なカードなんでしょ?」
?「サンキュー!!・・あっと、ごめんな!ぶつかって!あ、俺、遊城十代!」
瑠箜「俺は夜神瑠箜。いいから、早く行きなよ?」
十代「おう!サンキューな!瑠箜!」

そう言って、十代は会場に走って入って行った。

玲奈「大丈夫?ルー君?」
由利「よっぽど、慌ててたんだね、あの子。」
瑠箜「早く行こう。面白くなりそうだ。」

瑠箜は笑って会場に入って行った。
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