小説

□ウタカタ
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「曽良くん…私…怖い…」

ゆくかわのながれは たえずして

「何が怖いんですか」

しかも もとの みずにあらず

「溺れるのが――…」

よどみにうかぶ うたかたは

「そうですか―なら…」

かつきえ かつむすびて ひとつにとどまりたる

「共に溺れましょう」

ためしなし――――
 

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