氷帝

□夕焼けの教室で
1ページ/1ページ

放課後。私は宿題を忘れたお陰で先生に課題をだされてしまった。

「あ゛〜、もぅ。めんどくさい何でこんな日に宿題何か忘れたかなぁ。。。」
そう。今日はテニス部が練習試合をするので友人の由美に誘われていたのだ。
実際私はテニスには興味が無いから良いのだがここ氷帝学園はテニスが有名なため機会があれば見てみたいと思っていたのだ。

「あ゛〜、本当っ面倒くさい。」
私が机に突っ伏していると勢い良く扉が開いた。

「あれ?名前先輩?」
勢い良く開けたのは今年この学校に入った近所の長太郎君だった。
「こんな時間まで学校内にいたんですかっ
ふと時計を見るともう5時30分を回っていた。
「長太郎君こそこんな時間までどうしたの?」
「えっ?名前先輩。知らないんですか?」
「?・・・何を?」
「俺、テニス部に入ったんですよ。だから今まで練習試合をしてて・・・」
良くみれば長太郎君はテニスの格好をしていた←しかもレギュラージャージ
「えっ、長太郎君ってテニス部に入ったんだ。ここ有名だもんね。」
いつもと違う格好をした長太郎君はいつもより大人びて見えた。何だか・・・ちょっとカッコイイ。。。
「あっ、で、長太郎君はどうしてこんな所に?」
私がそう聞くと長太郎君は小声で何かを言った。
「今何て言ったの?ごめんね。良く聞こえなくて・・・」
「あの・・・だから・・・名前先輩がまだここにいるって聞いて・・・」
ちょっと長太郎君の顔が赤いのは気のせいかな?
「そうなんだ。あっ、てことは何か用があったんじゃない?」
「いやっ・・・そのっ・・・」
長太郎君の顔さっきより赤い気がする。
「俺っ、名前先輩の事が好きです!」
夕焼けに染まる教室で私は長太郎君に告白されました。
そのときの顔はきっと夕焼けよりも赤かったでしょう。


その後

「ちょた君!」
私は彼の事を長太郎君ではなくちょた君と呼ぶようになりちょた君は私の事を・・・
「名前。」
顔を赤らめてそう呼ぶのでした。。。
 
−fin−
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ