BOOK2
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四次ランサーと
「主…!」
「? どうかした?ランサー」
「頬に傷が…!」
「え…?あぁ、本当だ…いつの間に…」
「申し訳ない…!俺がついていながら、我が主に傷を負わせるなど…!」
「いや、あの、ランサー?血も出てないただのかすり傷なんだし、平気だよ?」
「血を流すなど…!もし、貴方の赤が俺の目に映ったときには…想像しただけでも気が狂いそうです…!」
「落ちつこう、そうしよう、ランサー」
「…主」
「大袈裟っていうか、過保護っていうか…心配してくれるのは嬉しいのだけど、これでも私はマスターなんだから、傷のひとつも負うぐらいの覚悟は出来たよ」
「…俺は、大変失礼な事を口にしてしまったのですね…」
「はい?」
「貴方の覚悟を見定める事も出来ず、その覚悟を汚すような進言を…!」
「いや、だから、あの、ランサー、もういいって」
「この失態をどう挽回すればいいのか…!」
「…(なんだか段々、面倒くさくなってきたな…))」
「主!主よ!俺は一体どうしたら…」
「うん、とりあえず、先に進もう。ランサーさん」
「主!?(ものすごい距離感を感じるのだが!)」
「ほら、いくぞー」
「ま、待ってください!お一人で先に行かれては危険だ!」
「(でも、子犬みたいで可愛いから絆されちゃうんだよなぁ)」
END
ランサーさんが面倒がられるというギャグになってしまいましたw
分かり合えた後はなんだか過保護になりそうな気がします。アーチャーと同じ匂い…←