サソリ&デイダラ
□一:糸
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「もう…」
「!!」
「…もう、っ……笑ってなんていられませんよ…っ」
そう言って私はリビングを飛び出した
後ろでサソリさんが呼んでるけど立ち止まる勇気なんてない
ドンッ!!!
「!っ……!?」
「ア、アクロ!?どうしたんだよ、うん!?」
玄関を出ようとしたらデイダラとぶつかった
「っ…何でもない…どいてよ」
「何でもないって…泣いてんじゃねぇか…うん?旦那に何か言われたのか?」
アクロが泣くなんて大体は旦那の事だろ?
「サソリさんは関係ないから!!どいて、邪魔…!!」
デイダラを押し退けてアジトを出ようとしたら後ろに引っ張られた
「…!?」
「…バ―カ、アクロの事なんて直ぐ分かるよ、うん。力になってやるから
邪魔なんて言うなよ…」
デイダラの声が耳元で聞こえる
抱きしめられてる、と気付いた
「っ…や……!!離して……!!」
「!!!」
アクロの言葉が痛く胸に響いた
好きなのに…
なんでアクロは気付いてくれない?
アクロがサソリの旦那を好きだって事は知ってる
だけど…
「アクロ…好きなんだよ、うん」