サソリ&デイダラ
□一:糸
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絡みあった糸がほどけるのはいつになるのだろう
サソリはユラが好きで、ユラはデイダラが好き、デイダラはが好き、アクロはサソリが好き……
ごちゃまぜになった糸
それは、ほどこうとすればするほど縺れて、絡んで…
苦しい思いをする
四人の思いはただただ、空回りしているだけ
「アクロ、お前には何でも話せる」
「そうですか?私もサソリさんになら何でも話せますよ!!」
知ってる?
ああいうのは思わせぶりって言うの
「ユラ―!!見て見て!オイラの芸術作品!!」
「わ――!!こってるね!さすがデイダラ!」
他には見せた事のない笑顔を私に向けてたでしょう?
あれは……嘘だったの?
「アクロ!サソリ!デイダラと私、四人で写真撮らない!?」
「撮る撮る!!サソリさん!行きましょうよ!!」
「そんなに引っ張るなって」
「ユラ―、これどこ押せばいいんだ―??うん」
「え―っとね…」
「サソリさん!ピースしましょうよ!」
「…恥ずかしくて出来ねぇよ」
「Σわ!!タイマーが動きだした!!早く並べ並べ!!うん!」
あの仲の良かった四人はもう写真の中だけ…
絡まった糸はもう…
一本の糸にはならないの……?
[続]