御題部屋

□ありがとうって言ってくれたから
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最近の私の悩み、それは…


「・・・・・ついてくんなよ」



このぶっきらぼうなクソガ…クラスメート…、テイト・クラインなのです。


見た目は凄く麗しくて、いつまでも眺めていたい感じなのに、いざ口を開くと突き放すような辛辣な言葉の数々。
こう毎日だといい加減折れてもいいと思うんですが。


「嫌です!そうやってまた実技に出ないおつもりなんですね!?」


あろうことにこのチビテイトは実技授業に出ないのです。
ありえません。授業をサボるなんて大罪です。処刑ものです。

「だから…、オレは実技は免除されてんだよ。」


反論出来なくなったら言い訳ですか。見苦しいです。
ミロク理事長のお気に入りだとかなんとか言われてますけど、そんな事関係ないと私は思う訳です!


「だから構わないでくれ。お前もハブにされるから…」


「だからどうしたって言うんですか?関係ありませんよ。
…女ですから、元々ハブ状態です。」


…ハブにされる?
そんなの関係ありません。
だって私はテイトに実技に出て欲しいだけですから。


「…女じゃなかったら、ハブにされるの嫌だったろ?」


…は?


「馬鹿ですか、あなた。」


「・・・はあ?」


随分とまぬけな声を出しますね。そんなに驚くこともないでしょうに。



「・・・女だろうと男だろうと、私は、貴方を心配します。心配されてる方は有り難く受け取りなさい!」


テイトは一瞬きょとんとして、それから頬をトマトよりも赤く染める。
貴方は初な乙女ですか。最近には珍しいタイプですね。
なんて考えていたら急にテイトが小さな声で呟くものですから、その声に耳をすませます。


「・・・・・・と・・う・・」


しかし、如何せんどんなに耳をすましても小さすぎると聞こえないものは聞こえません。
テイトの小さすぎる掠れた声では私の耳には全く届きませんでした。


「・・・何ですか?もう一度言って下さい。」



私がそう言えばテイトの頬は更に赤味を増す。





「ありがとうって言ったんだよ!」





テイトはムキになって怒鳴ると屋上へと走っていってしまいました。

廊下にただ一人残された私の耳には、校内に響くチャイムの音なんて聞こえず、先程テイトが放った一言が繰り返されていました。




ありがとうって言ってくれたから


(だから私は)
(また頑張れるんです)





あとがき


テイトです!意味不度が段々上昇していくミラクル/^q^\

文才を下さい(超切実)



えーと、これはですね、
ヒロインちゃんは優等生で、授業に出ないテイトが許せないと同時にテイトが心配なんです。
だからしょっちゅう追いかけるんですが、逃げられます。
テイトが全力で逃げます。
で、そろそろやめたほうがいいのかなと思った辺りの話です(設定が細かい(^_^;)

ヒロインちゃんはありがとうって言葉を聞けて純粋に嬉しいんです。
だから次の日からもテイトを心配し続けます。
テイトは多分逃げないんじゃないかなぁ^^←

細かいですね!すいません!


こんなんでも読んで頂けるだけで私は幸せです!
 

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