約束
□zero
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*プロローグ*
昔々、とても仲の良い双子の兄弟がいました。
この兄弟はある王国の王子様。しかし、王位につくのは1人でなくてはなりません。
それ故、大臣達は悩みました。
「1人を後継者にすると、もう1人の方はどうしようか」
「生かしておいて何か国に影響を与える可能性もあるな。」
「それでは、殺すしか…」
大臣達は話を進めました。
ドアの向こうで双子が聞いているとも知らずに。
「どうする?俺達のどっちかが殺されるんだってさ」
「・・・どうすっか・・オレ死にたくねぇしな。お前もだろ?」
「当然。死にたくねェな」
「じゃあ、どうするよ?」
「どうしよっかな―――――……」
双子は知らなかった。
王家が、どんな能力を持っているのかを。
そして、この出来事をきっかけに
兄弟の運命は 狂い始めた。
それは、現世だけでは止まらず…