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□夢
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うすぐらい部屋、小さな灯りのもと。
入部届けに名前を記入してペンを置くと三橋は大きくのびをして立ち上がった。
机上は中学時代の教科書が8割ほどを占めていて使える場所はほとんどない。
ベッドへ倒れこむ。
ベッドが軋み、鈍い音が響く。
今日の出来事を整理する。
阿部くんとバッテリーを組んで花井くんからアウトを取った。
それが切欠で阿部くんとバッテリーを組んでエースになれるかもしれないという希望を持った。
野球部の人、みんないい人だ。
喜びや達成感や感動に浸っている内に夢へと引き込まれていく。