禁断宝物庫
□不機嫌少女と稲荷神
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不機嫌少女と稲荷神。
〜イチニチメ〜
《オヤカタサマ、キタヨ!》
「……」
《チイサイ、カワイイコ!》
「……莫迦な娘め…」
「此処…?」
村の外れにある森の入り口にひっそりと存在する神社
うっすらと石に刻まれた文字が〔…稲荷神社〕と読める
存在感の薄さに反比例して真っ赤な鳥居を恐る恐るくぐった
「何しに来た」
「ッ!」
突然投げかけられた強い言葉に肩が震える
「…誰?」
振り返った先には、白い着流しを着た青年が立っていた
「質問に質問で返すな。教養がない証拠だな」
「な…っ/;」
これでも学校の成績はいいほうなので多少腹が立ち、何かしら言い返してやろうと近くへ歩み寄った
「…え?」
次に続く。