楽園の扉

□最初で最後
1ページ/4ページ

俺は日課はあの不幸女をイタズラする事だった

時々クソガキって言われる事もあったけど、楽しかった

あいつと話すと嬉しかった

だって俺は、本当はあいつ…ミランダが好きだったから

でもある日、いつもみたいにいたずらに行った日。あいつの住んでるアパートに馬車が停まっていた

その中にはあの女の持っていた置き時計が入っていて

管理人のオッサンに聞いたら俺は驚いた

『ミランダが引っ越すそうだ』

それがとてもショックだった…


『最初で最後』


「おい、あれミランダじゃねえ?」

「本当だ!お〜い不幸女〜!」

引っ越した筈のミランダが目の前にいる、最後の日よりも綺麗な年相応の顔で

でもどうして?あいつは再就職先が決まったから引っ越したんだよな…

頭の中で一つの事が思い浮かんだ

(仕事クビになって帰ってきたんだ…!)

内心喜んだまま俺もあいつを呼ぼうとしたが、その前にあいつが近付いてきた

「久しぶりねあなた達、後恥ずかしいからその呼び名止めて欲しいんだけど」

「何言ってんだ、不幸女は不幸女だろ!!」

また毎日ミランダに逢える…俺の頭の中はそれだけしかなかった

そして俺は予想を真実と変えるべく思い切ってミランダに聞いた
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ