楽園の扉
□月光の下の密会
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「ティキ、久しぶり」
癖の強い茶髪も今は、黒髪。同色の瞳は金色だ
いつもなら怯えている筈の表情は冷静で、顔や男物の服には血がついていた
「ああこれ?さっき街回って殺してきたの。任務の時じゃないとなかなか外出て殺れないから」
「ホント表と大違いだな、お前は」
ハハ、とノアであるミランダは珍しくハイになっていた。久しぶりに殺しが出来たからだろう
こっちのミランダは大抵夜に現れる。たまに昼間に現れる時もあるが、昼間は不機嫌だ
「次の食事会はいつ?」
「来週だが、来れるのか?」
「無理、多分表の方が任務で寝ないから」