楽園の扉
□幻想か現実か「前編」
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「神田!?」
刀身がミランダに当たろうとした瞬間に、ミランダは笑って素早く神田の攻撃を避けた
「チッ…」
「やるって言うならやるけど、そうなったら表が此処に居られなくなるんだけど」
「表ってあの馬鹿女のことか?」
「ああ、私は裏のミランダ・ロットー…」
するとミランダの姿が変化し始めた
肌と髪は黒色になり、瞳の色は金色になった
「エクソシストとは相反するノアだ」
全員に緊張が走り、ブックマンや元帥達は身構えていた
でも私は、相手がミランダなだけにただ呆然とし身構えようとはしなかった
「お前の正体なんてどうでもいい…」
神田はまたミランダへと切りかかる
「お前が排除すべき敵だってわかった今ではな…」
「たっく仕方ないな、でも…」
ミランダは一度下がって懐からナイフを取り出し構えた
「殺されても、恨むなよ」
「下らねえ」
「……」
ミランダ…昨日までの貴女は…一体どこに行ったの…?
――続く
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