文
□ｰｰ9ｶﾞﾂ12ﾆﾁｰｰ
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今日は岳人の誕生日。
忍足侑士は考えこんでいた。
『ハァ…。』
今日は愛する可愛い岳人の誕生日なのにため息をつく。
それだけ侑士は悩んでいた。
何をプレゼントしていいのか…考えてるだけで過ぎていった日々。
とりあえず岳人とこの前デートで行った、アクセサリーショップで岳人が前から欲しがっていた羽のついた可愛いネックレスを選んで買ったもののまだ悩んでいた。
なんと今日、誕生日を迎えた本人が風邪で学校に来ていないのだった。
『なんで今日！風邪引くねん…季節の変わり目は風邪引きやすい言うけどありえへん…。』
と呟いている侑士。
『あ！忍足！！お前向日の家知ってるよな？』
突然誰かが声をかけた。後ろを振り向くと…宍戸がいた。
『ん？宍戸やん？どしたん？ほない慌てて。』
『向日に渡さなきゃいけないプリントがあるんだけどよぉ。役員会あるから遅くなりそうで…よかったら持っていってくれ！！』
はぃ！とプリントを渡された侑士。
確か…宍戸と岳人は同じクラスだった。
なんや岳人んち行けばいいやんか！！
『おう！まかせときっ！』
さっきの暗い侑士はどこにいったのかダッシュで走っていった。