□放課後デート!
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今日も快晴!
練習するのにもってこいな天気で…、、、
(本当は今頃、テニスコートで跳びまくってるはず…だったんだけどなぁ…。)


あれは、二時間前の事。


俺はテニスコートで準備運動中だった。
「お〜い、ジロージロージロちゃーん!!」
「…。」
(何だ、あれ。)

侑士がジローを探してるみたいだった。
俺がコートにいるのに気付いたみたいで、此方に走って来た。

「岳人〜!!!大変や!!」
「…何が?」
「ジロちゃんがな…あ!景ちゃん!!!」
「伊達眼鏡、まだジローは見つからないのか?」
「そうなんや!どこにいってしもたんやろ…どこかの変態に拐かされたんちゃうやろか?」
「…もういい。貴様に任せた俺様が間違っていたようだ。黙れ。」
「…。」
「なぁ、何があったんだよ?跡部。」
「あぁ…岳人。ジローがな学校に来ているらしいんだが、行方不明なんだ。」
「…ハァ?」

事情を聞くと、亮が今朝教室で見かけたのを最後にジローが見つからないらしい。

「なぁ同じクラスなのに、見かけたってどういう事なんだ?」
「あーん?宍戸が言うには、眠いから保健室に行くと言ってたそうだ。」
「ふ〜ん。そっか!それで、皆探してんのか。…。」
「あぁ、それに急遽立海のレギュラー陣と合同練習する事が決まってな。」
「え、マジかよ!!!」
「直々にうちに来てくれるそうだ。そこで、岳人。お前にレギュラーの座をかけた任務についてもらいたい。部長命令だ。」
「…任務?マジかよ、カッケー!!!って、おい。何でレギュラーの座がかかってんだよ!!!?」
「早く探して来ないと、萩が正レギュラーに上がるぞ?」
「ハァ?跡部バッカじゃね〜の!部長の権限悪用しすぎだぞ!!」
「…今日は隣にジローがいないから、なんか寂しそうなオーラが漂ってるように見えるが?」
「…う・うるせーよ!!!」
「あ、今にも泣きそうだな。生憎、俺様はハンカチを忘れていてな。泣く前にはやくジロー探して来な!」

跡部がニヤリと微笑む。
そんな奴を睨み俺は振り返り走り出す。

(…くそくそ跡部め!…ジロー、どこ行ったんだよ?)


こうして俺はジローを探す羽目になる。
いつもジローの方が俺を探して走って来るし…、分かんねぇよ。
でも、ジローには会いたい。
…とりあえず、俺は任務を開始した。



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